大地を守る会のメリット13選&デメリット3選を徹底解説!メリット・デメリットから考える「大地を守る会利用に向いている人」とは?
このページでは、大地を守る会のメリット・デメリット、そして、どんな方に向いているサービスなのかを解説していきます!
大地を守る会とは?
農薬の散布によって害虫駆除や雑草除去の手間が大幅に軽減されるので、農薬が普及し、日本の農業は大きく発展してきました。
しかし、農薬は農業に従事する人たちの健康を損ないます。
日本では米や果物、野菜を育てている農家の約半数が、1年のうち1回以上何らかの農薬中毒に悩まされているというデータが現に存在します。
農薬や化学肥料をふんだんに使っている田んぼや畑からはミミズや昆虫が消え、野生動物も姿を消します。
大地を守る会は、農薬を使い続ける危険性に気が付いた現代表の藤田和芳氏が、農家から買い取った形の悪い無農薬野菜をトラックで団地の一角に運び、そこで販売したことから始まりました。
大地の力をいかした農産物を作るにはコストがかかります。
また、農薬を使わない農作物は見た目が悪く、当時の市場では買い取ってもらえないという問題がありました。
藤田氏は、安全安心な農作物を求める消費者と生産者とを結び、生産農家から直接、消費者の元に届ける食材宅配の仕組みを考えました。
今では、約1,500件の生産者と約4万6,000人の消費者が大地を守る会に加わっています。
大地を守る会は日本の農林水産業の発展、安全安心な食物の提供、環境に配慮したしくみの構築を理念として活動しています。
2017年9月、大地を守る会はオイシックスと経営統合しました。
大地を守る会のメリット
大地を守る会のメリットはこちらです。
88%の野菜が無農薬
有機農畜産物の食材宅配をうたっている業者はほかにもありますが、大地を守る会は生産農家と話し合い、どこよりも厳しい基準で食材を生産しています。
契約農家は、土壌に微生物を繁殖させることから始め、土壌を団粒化させることで、通気性と保水性の良くて、健康な作物が育ちやすい下地を作っています。
土壌消毒をすると土の中の微生物も死んでしまいますから、土壌消毒や除草剤も使用しません。
現状では、米の栽培をする時に最初の1回の消毒は仕方がないとしていますが、作物を育てる土が元気なので、ほかのシーンではほとんど農薬を使う必要がないのです。
季節や風土にあった作物を栽培することで、農薬なしでも病害虫の被害はかなり軽減できます。
旬の時期を逃さずに収穫し、ただちに全国の生産者に食材宅配を行うため、長期保存のために防カビ剤を散布する必要もありません。
こうした地道な取り組みにより、都道府県が定めている節減対象農薬を全く使用せずに、88%もの農作物を生産することに成功したのです。
農薬を使用している野菜も自然由来の農薬だけ
大地を守る会では、生産農家と農薬を使わないことで合意しています。
作物の間に害虫の嫌いなマリーゴールドを植えたり、作物をネットで覆い蝶などが産卵に来れないようにして、農薬を使用せずとも害虫が付かないようにしている生産者もいます。
突然の病害虫の発生など、農薬の使用がやむを得ない場合もありますが、それでも必要最小限の量、回数を守っています。
人体や環境に与える影響が大きいため、使ってはいけない農薬の商品名を具体的にリストアップして生産者に周知する取り組みも行っています。
食肉についても成長促進剤などを投与せず、できるだけ国産の健康的な飼料で飼育しています。
病気以外で家畜に薬剤を投与していません。
化学調味料、食品添加物も不使用
日本国内の農畜水産業を応援することにより、食料自給率を引き上げることも目標としています。
大地を守る会が扱う加工品においては国内生産された原材料を優先して使用しています。
もちろん、香料、防腐剤、着色料などの添加物は一切使用していません。
農薬や化学の力に頼らないホンモノのおいしさを消費者に届けるため、化学調味料を使わず伝統的な調味料でのみ味付けをしています。
調味料で使われる酒、味噌、醤油、酢などについてもアルコール添加を行わず、ナチュラルな製法で作られているので、味わいの深さが異なります。
例えば、市販のベーコンには大豆たんぱくをはじめとして、卵たんぱく、還元水飴、ぶどう糖、酵母エキス、食塩、リン酸塩、アミノ酸調味料、酸化防止剤、発色剤、コチニール色素など、原料の豚ばら肉にいろいろなモノがたくさん添加されているのです。
大地を守る会が扱っているベーコンでは、海水塩、きび砂糖、黒こしょう、シナモン、ローレルだけとなっていて、ナチュラルかつシンプルです。
検査機器を導入&第三者機関での検査で放射能対策も万全
放射能を1kgあたり3ベクレルまで計測できるゲルマニウム半導体検出器と10ベクレルまで測定可能なNaI(Tl)ガンマ線スペクトロメータを使って、流通前に全産地、全品目で食材に含まれる放射能のチェックを行っています。
国が定める放射能の基準値は1kgあたり、飲料水で10ベクレル、牛乳と乳幼児の食べる物については50ベクレル、一般の食材は100ベクレルと規定しています。
大地を守る会の基準はそれよりもずっと厳しく、飲料水と卵、乳幼児が食べる物については6ベクレル、牛乳や米・パンなど毎日食べる物については10ベクレル、キノコと魚介類については国の基準値の半分の50ベクレル、その他の食品については20ベクレルを流通限界値に設定しています。
放射能について心配する人のため、ゲルマニウム半導体検出器またはNaI(Tl)ガンマ線スペクトロメータで放射能が検知できなかった食材を別にリストアップして、購入者が買い求めやすいような工夫もしています。
さらに、放射能汚染食品測定室などの第三者機関にも自社製品の検査を依頼して、データを公開、安全の透明性を堅持しています。
食の安全が保証されていることを、大地を守る会を利用するメリットとして挙げる会員は多いです。
不在でも留め置き可能(送料お得便の場合)
大地を守る会では送料をできるだけ安くするため、会員の多い地域ではトラックでルート配送をする「送料お得便」というサービスがあります。
食材が宅配される曜日や時間帯は選べないのですが、不在の場合は商品の入った箱にカバーをかけてベルトとバックルで固定した状態で留め置きしておいてくれます。
もちろん、冷蔵品は保冷剤と一緒、冷凍品はドライアイスも一緒に付けてくれます。
ヤマト運輸の時間帯指定配達を利用している場合は、ヤマト運輸が残していく不在票の指示に従って再配達をしてもらいます。
定期配送のメリット
一般会員でも食材宅配を利用できますが、定期会員になるとメリットがたくさんあります。
商品価格が10%OFF
こだわりの食材のみを扱っていますから、大地を守る会の食材はスーパーの特売のようには安くありません。
会員になれば、すべての商品が10%OFFで購入できます。
「送料お得便(関東のみ)」と「日時ご指定便」の2つの配送方法が選べる
大地を守る会の食材宅配はヤマト運輸の日時ご指定便を利用して届けてもらいます。
大地を守る会の拠点がある関東地方限定ですが、トラックでルート配送してくれるサービスもあります。
ヤマト運輸に配達してもらう場合は、税抜3,500円未満の注文で送料が890円かかりますが、ルート配送の送料お得便を利用すれば280円しかかかりません。
送料お得便は東京都・千葉県・神奈川県・埼玉県・茨城県で利用できる地区があります。
これらの地域に住んでいる人は送料お得便を利用できるエリアになっていないか、確認してみると良いでしょう。
宅配おためしキャンペーンの3つの特典がもらえる
今、定期会員でお試しセットを申し込むと、(1)初年度年会費が実質無料(2)3カ月分の送料が無料(3)3,000円分のウェルカムポイントという3つの特典がもらえます。
年会費は1,000円ですが、宅配おためしキャンペーンで1,000円分のポイントバックがあります。
ウェルカムポイントは1回目の注文の時に2,000円分、2回目の注文の時に1,000円分が付きます。
定期配送の内容は毎回入れ替え自由
定期配送には3パターンあります。
何を頼んで良いのかわからない人には、バイヤーのイチオシ商品がセットになった「定期BOX」がおすすめです。
定期BOXには旬野菜コース・子ども安心コース・スムージーコースに分かれています。
お気に入りの商品を毎週届けてもらう「毎週お届け登録」、米や健康食品など一定の期間ごとに届けてもらう「定期お届け登録」です。
どのパターンでも、注文する内容の調整が可能です。
500円以上の購入で送料が安くなる
税抜3,500円までは送料が満額必要ですが、3,500円以上のまとめ買いをすると送料の割引が受けられます。
税抜15,000円以上のまとめ買いでは送料を無料にしてもらえます。
全12品が最大55%OFFお試しセットがお得
お試しセットでは、柔らかくて甘い食感の春キャベツ、旨みがギュッと詰まった舞茸、蒸すと甘みが増しトロトロになる玉ねぎなど、12品目もの旬の食材をバイヤーがセレクトしてパッキングしてくれます。
お試しセットは通常価格より大幅値引きになっており、55%OFFということもあります。
お試しセット以外にも規格外やキズモノをアウトレット価格で購入できることがあります。
見かけは悪くても味は同じなので、とてもお得です。
新聞・雑誌・TVなどでの紹介実績多数
2015年にBSフジが「大地にカンパイ!」で大地を守る会の契約農家の取り組みを紹介したことがありました。
テレビ東京「日経スペシャル未来世紀ジパング」の2013年12月放送分では、大地を守る会が中国の北京で安心安全な食材宅配を行う様子が紹介されています。
日経新聞でも大地を守る会の代表藤田氏の紹介記事が掲載されていますし、セブン&アイ出版で主婦層に読者が多い「saita」という雑誌にも大地を守る会が扱う食材の記事が載せられています。
無農薬野菜宅配の老舗
大地を守る会は1975年に発足して以来、ずっと有機農法、無農薬野菜などの健康的な食材にこだわって食材宅配を続けています。
無農薬野菜の宅配サービスをしている業者はほかにもありますが、大地を守る会の歴史が最も古く、有機野菜宅配サービスのパイオニアと言えば、大地を守る会なのです。
大地を守る会のデメリット
大地を守る会のメリットはたくさんありますが、厳しい目で評価すればデメリットと思える点もいくつかあります。
入会金・年会費がかかる(入会金は退会時に返還)
入会金や年会費なしでも大地を守る会の食材宅配を利用できますが、頻繁に購入するのであれば割引価格を利用できる定期会員になりましょう。
しかし、この定期会員になるには入会金と年会費が必要で、これをデメリットと感じる人は多いです。
年会費は1,000円で、年に1度、登録口座から引き落としされます。
1年分まとめて払うのが負担という人は月払いもできますが、月額180円、一年では2,000円を軽く超えてしまいますから、年会費にしたほうがお得です。
年会費は、会誌「NEWS大地を守る」の発行、生産者と会員との交流会、会員同士の料理講習会などにも使われます。
入会金のことを大地を守る会では預託金と呼んでおり、入会時に5,000円を支払います。
生協と同じしくみで、大地を守る会を退会する時に預託金は返却してもらえます。
年会費と預託金は、1回目のお届け日に請求があります。
3,500円未満の購入だと送料高め
定期会員になり、税込3,500円以上のまとめ買いをすれば送料の割引が受けられるのですが、珍しい野菜を少しだけ買いたい場合には送料だけで1,000円近くプラスされるのもデメリットと言えます。ただし、お試しセットの送料は無料です。
地方によっては追加の送料がかかる
東京の近くに住んでいてルート配送を利用できる人はいいのですが、その他の地方ではヤマト運輸による宅配サービスとなるため、どうしても送料が高くなってしまうのもデメリットでしょう。
東京・名古屋・大阪周辺では基本料金のみで良いのですが、北海道ではプラス540円、九州では648円、沖縄ではなんと756円の地方追加料金が必要です。
大地を守る会はこんな方におすすめ
食の安全にこだわりたい方、健康的でおいしい食材にこだわりたい方に大地を守る会はオススメです。
東京都や千葉県、神奈川県などの首都圏に住んでいる人は、大地を守る会のルート配送エリアに住んでいる可能性があります。
ルート配送は通常の宅配サービスよりも送料がお得ですから、質の高い新鮮な食材が安価で手に入れられるチャンスです。
お試しセットの値段は、スーパーで買う時とそれほど変わりませんので、興味を持った方はお試しセットでホンモノの良さを味わってみることをお勧めします。
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